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ビジュアリゼーションと
インタラクティブシステム研究室

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 膨大なデータを有効活用するためには、そのデータを理解することが必要です。 データの理解には様々な手段がありますが、 百聞は一見にしかずと言われるように、可視化は効果的な手段の一つです。 当研究室は、情報の可視化を中心テーマとし、情報の視覚的表現の設計、 視覚的表現の描画手法の開発、可視化技術の応用、 人間の視覚特性の調査などに取り組んでいます。

【キーワード】 可視化 情報可視化 視覚的分析 グラフ自動レイアウト 人間の視覚特性 知的作業支援 情報デザイン インタラクションデザイン ヒューマンインタフェース インタラクティブシステム

情報の視覚的表現の設計

情報可視化は表現に関して配置や形状の制約がありません。たくさんの可能性の中から、目的に沿った機能性と美しさとを備えた視覚的表現を設計することが課題です。多変量データ、時系列データ、地理的データ、さらにはそれらの複合データなどを対象に、効果的な表現の設計に挑戦しています。左図は多変量データで表された集団の比較を助ける表現です。

視覚的表現の描画手法の開発

視覚的表現が設計されていても素朴な手順ではうまく描けないものもあります。そのため、描画のためのアルゴリズムを構築することも重要な課題です。ネットワークを美しくレイアウトするためのアルゴリズムの開発、複雑に入り組んだチャートを見やすく描くためのアルゴリズムの開発などに取り組んでいます。左図は一部のノードの配置を工夫することで、ネットワーク(グラフ)の特徴を読み取りやすくしたものです。

可視化技術の応用に関する研究

可視化技術の応用として、描画アルゴリズムを実装して視覚的な情報ツールに仕立てる、統計手法と組み合わせて分析ツールに仕立てる、拡張現実感(AR)技術と組み合わせて知的作業環境に仕立てるなど、様々なシステム構築に取り組んでいます。左図はグループによる視覚的分析環境を試用している様子です。

人間の視覚特性に関する研究

重要な部分を目立たせるにはどう表現すれば良いか、値を正確に読み取らせるにはどのような表現が適切かなど、視覚的表現を設計するには読み手の立場に立った配慮が重要です。その際、人間の視覚特性についての理解が欠かせません。しかしながら、視覚特性については未知の部分もたくさんあり、さらには調べ方も十分に確立していません。そこで、実験手法を設計しながら、各種実験を重ねることで知見を蓄積しています。